びまん性脱毛症とは何ですか？どんな治療法がありますか？

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A: びまん性脱毛症とは女性に多く見られる脱毛症で薄毛が全体的に広範囲に広がる特徴があります。治療法としては生活習慣、食習慣の改善、内服薬、植毛などがあります。

 

びまん（瀰漫）とは、「広範囲に広がること」を意味する言葉で、びまん性脱毛症とは頭皮全体に薄毛が広がる状態です。

 

髪の毛の分け目が広がってボリュームが少なくなります。髪の密度が薄くなり「スカスカ」になって頭皮が透けて見えるようになります。

 

つまり部分的ではなく頭髪全体が均一に脱毛していきますので脱毛部分の境界線がはっきりとしません。

 

これは前頭部の生え際や、頭頂部から抜けていく男性型脱毛症（AGA）とは異なります。

 

女性ホルモンが減少して男性ホルモンの割合が高くなる

 

びまん性脱毛症の原因の一つはFAGA（Female AGA）と呼ばれ、AGAの原因と関連しています。

 

AGAは男性ホルモンによるものですが、FAGAの場合は、女性ホルモンの減少による男性ホルモンの影響が大きくなってしまうことにより起こります。

 

FAGAによるびまん性脱毛症は女性ホルモンが少なくなり、更年期を迎える40代から多くなってきます。また、加齢によるコラーゲンの減少や頭皮の乾燥なども関係してきます。

 

女性ホルモンが減少する理由

 

女性ホルモンが減少する原因は加齢だけではなく、ストレス、ダイエット、栄養不足、経口避妊薬(ピル)を中止したときなど様々です。

 

びまん性脱毛症の原因のもう一つは「休止期脱毛症」です。

 

頭髪には「成長期」の髪の毛が85%〜90%、休止期が10%〜15%、退行期が1%と言われていますが、休止期の髪の毛が増えることにより脱毛が増えることになります。

 

「休止期脱毛症」の場合はFAGAと異なり、抜け落ちる髪の毛が見た目は健康そうな、太い、長い抜け毛であることが特徴です。FAGAの場合はAGAのように細く、短いのが特徴です。

 

「休止期脱毛症」が起こる原因については様々です。ストレス、外科治療などの物理的要因、甲状腺機能の低下、貧血、極端なダイエットなどが考えられます。

 

びまん性脱毛症うを治療するには女性ホルモンの補充

 

びまん性脱毛症にはどんな治療方法がありますか？

 

もし病気が原因であればその病気を治療することがまず必要です。

 

多くの場合、びまん性脱毛症は女性ホルモンの減少によるものですから、女性ホルモンを補えばよいということになります。

 

更年期障害の治療法として「ホルモン補充療法（HRT）」というものがあります。

 

とても効果的な治療法で、理論的にはびまん性脱毛症による薄毛にも効果がありそうですが、一般的ではありません。

 

現在のところ、臨床的には薄毛に効果があるというエビデンス（証拠）がないと言われているからです。

 

ホルモン補充療法（HRT）は更年期の骨粗しょう症などで保険適用になりますが薄毛治療には保険が効きません。

 

更年期で、身体に不調があり、その一部として薄毛の問題がある場合、保険適用でホルモン補充療法（HRT）を受けることができるでしょう。

 

また女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンを含むサプリを飲むことも一つの方法です。

 

お勧めの薬や育毛剤

 

一般的には、びまん性脱毛症の治療として内服薬と育毛剤を使用します。

 

内服薬は「パントガール」がお勧めです。

 

成分は髪の主成分である「ケラチン」、ケラチンを構成する「L-シスチン」、ビタミンBの一種である「パントテン酸」にカルシウムが加わった「パントテン酸カルシウム」、ほかにも「チアミン」「葉酸」「薬用酵母」などです。

 

一般の薬局では入手できませんので、クリニックでの処方か、個人輸入で入手します。

 

クリニックでは1箱（ひと月分）7000円〜8000円、ネットでは5000円〜6000円くらいです。

 

使用した女性の90%が3ヶ月から6ヶ月以内に効果を実感したというデータがあります。

 

個人輸入の場合値段がより安く変えますが、偽物も横行していますので信頼できる輸入代行業者から購入することをお勧めします。

 

育毛剤は、女性でも「ミノキシジル」の使用が可能です。「リアップレディ」はミノキシジルを含む発毛剤ですので効果が期待できます。

 

ほかにも「マイナチュレ」「長春毛精」などの育毛剤がお勧めです。

 

 

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