薄毛対策は抜け毛を減らせばOK?
薄毛対策というのは結局、抜け毛を減らせば良い、ということになるのでしょうか?
「YES」でもあり、「NO」でもある、というのが答えです。
YESとNOの理由
「YES」の理由は、単純に抜け毛が発毛よりも多いと髪が減って薄毛になるから、です。
まずは抜け毛を減らすことが薄毛対策になるというのは間違いありません。
「NO」の理由は、抜け毛には良いものと悪いものがあり、良い抜け毛は自然なもので減らす必要がないからです。
ですから、単純に抜け毛を減らせばそれだけでよい、というものでもありません。
抜け毛のメカニズム
では、良い抜け毛と言う場合、1日の抜け毛の本数はどれくらいまで許容範囲なのでしょうか?
日本人の頭髪の本数は約10万本と言われています。
そのうち85%が成長期の髪の毛で、これらは抜けることがありません。
そして残りの15%が退行期、休止期の髪で、これらは抜ける可能性があります。
ヘアサイクルは2年〜5年ですので、ですから1日50本〜100本程度であれば正常な範囲内です。
もちろん1日に100本以上抜けている、ということであれば注意しなければなりませんが、本数よりも確認して欲しいのが、抜け毛の状態です。
太くて長い髪の毛が抜けているのなら、正常なヘアサイクルの抜け毛ということができます。
しかし細くて短い髪の毛が抜けているようであれば、髪の毛が成長期になる前に退行期、休止期を迎えており、抜け毛対策を講じる必要があります。
抜け毛対策のの定番
男性の場合、抜け毛対策の定番は「フィナステリド」の服用です。
フィナステリドは薄毛改善の効果があると厚生労働省が認めた内服薬です。
男性の薄毛の原因はDHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンです。
DHTが毛乳頭細胞に結合することによって、新しい髪の毛を作る働きが阻害されます。
男性ホルモンであるテストステロンがDHTに変換されるには5αリダクターゼという酵素が働きます。
フィナステリドは、この5αリダクターゼを阻害しますので、DHTの生成を防ぐことができるのです。
フィナステリドの服用とともに、頭皮に優しいアミノ酸系の育毛シャンプーを使用すること、血行を促す頭皮マッサージ、健康な食生活と十分な睡眠、また禁煙も、抜け毛対策として行う必要があります。
さてフィナステリドの服用を始めました。シャンプーや生活習慣にも気をつけています。
ではそれで十分でしょうか?
フィナステリドはある意味「守り」専門です。
フィナステリドはDHTの生成を阻害して髪の毛を生えやすくする効果があるだけで、発毛を促す成分は含まれていません。
では、発毛を促す成分を取り入れてこそ「攻め」の薄毛対策になるのではないでしょうか?
発毛を促す成分は?
発毛を促す成分として認められている成分は「ミノキシジル」になります。
ミノキシジルは血管拡張作用があるため、頭皮の毛細血管の血行をよくし、発毛を促します。
フィナステリドは女性には使用できませんが、ミノキシジルは女性の薄毛治療にも使われています。
ですから、男性のAGA・薄毛対策は、抜け毛を減らすこと(フィナステリド)にプラス、発毛を促していくこと(ミノキシジル)が必要です。
フィナステリドとミノキシジルは薬理効果が異なるため、併用しても問題ありません。
関連情報:次はこちらへ!
頭皮の血行促進が薄毛対策のカギ