ホルモンバランスを整えるだけで髪の毛を元気にできる理由(男性編)
「男性ホルモンが多いとハゲやすい」といった話を耳にされたことはあるでしょうか?
確かに抜け毛・薄毛には男性ホルモンが深く関係しています。
ホルモンとは?
そもそも「ホルモン」とは何なのでしょうか?
ホルモンとは体内で生成されるタンパク質のことで、身体の機能を制御する大事な役割があります。
人間の身体には40種類のホルモンが出ており、脳下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎、膵臓などから出ています。
例えば、すい臓からは血糖値をコントロールするインスリン、またグルカゴンがでており、これらはホルモンです。
男性ホルモンと薄毛の関係
男性ホルモンは、筋肉をつくる、体毛の発育を促す、性欲を高める、などの働きがありますが、ことに髪の毛に関しては、体毛が濃くても薄毛の男性がたくさんいます。
なぜなのでしょうか?
それは、髪の毛の成長は男性ホルモンではなくて女性ホルモン(エストロゲン)が深く関係しているからです。
エストロゲンは髪の毛を成長させ、その成長期間を持続させるという働きがあります。
逆に頭皮に男性ホルモンが多く存在すると、かえって抜け毛、薄毛の原因となります。
ただ頭髪全体に女性ホルモンが関係しているわけではなく、頭頂部から耳辺りまでが女性ホルモンの範囲と言われています。
ですから薄毛の男性は耳から上の部分の髪の毛がなくなり、後頭部は残っている人が多いのはそのせいだと言えます。
では育毛のためには女性ホルモンを増やさなければならないのでしょうか?
はい、確かにそうなのですが、女性ホルモンを服用するとどうなるでしょうか?
身体が女性化してきますので単に髪の毛を増やすという目的にとどまらず、望まない身体の変化が出てきます。
ホルモンバランスを整えるには?
では髪の毛の育毛のためにはどうすればよいのでしょうか。
それはホルモンバランスを整えることです。
ホルモンの分泌は微妙なバランスの上に成り立っていますので、不規則な生活、睡眠不足、ストレス、過食、無理なダイエットは、規則正しい生活をすることによって身体に様々に働いているホルモンの働きを正常にすることが必要です。
その上で女性ホルモンを穏やかに増やす働きがある大豆イソフラボンを摂取することができます。
さらに頭皮に働きかけて男性ホルモンを抑えるようにしましょう。
頭皮の男性ホルモンを抑えるには?
頭皮の男性ホルモンを抑えるにはどのようにすればよいのでしょうか。
抜け毛には5αリダクターゼという酵素が関わっています。
5αリダクターゼは男性ホルモンであるテストステロンをより強力なDHT(ジヒドロテストステロン)に変換します。
DHTは毛乳頭細胞に存在する男性ホルモン受容体(レセプター)と結びつくことによって、髪の毛の成長を停止させてしまいます。
ですから5αリダクターゼを抑えることによって抜け毛の要素を取り除くことが出来るわけです。
5αリダクターゼを抑える薬があります。
それは「フィナステリド」「デュタステリド」と呼ばれる薬です。
日本では「プロペシア」「ザガーロ」という名称で発売されています。
それらの薬を服用することによって頭皮のDHTを抑えることが出来ます。
またノコギリヤシ、亜鉛、アロエ、そして前述のイソフラボンも5αリダクターゼを抑える効果があります。
このように、まずは規則正しい生活を心がけながら、頭皮の抜け毛をもたらすDHTを抑える薬やサプリを服用することが効果的です。
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