塩化カルプロニウムの効果は?
塩化カルプロニウムという薬剤をご存じでしょうか?
製品名で「カロヤン」シリーズと言うと、ご存じの方が多いかと思います。
カロヤンシリーズに配合されている薬剤がこの塩化カルプロニウムです。
塩化カルプロニウムとは?
塩化カルプロニウムは元々、副交感神経を刺激することで消化器の働きの改善を促す薬として開発されました。
塩化カルプロニウムには、頭皮の血行を良くし、毛乳頭細胞を活発化させる働きがあります。
頭皮の血行を良くする・・・そう考えますと、「ミノキシジルと同じじゃないか」と気づかれる方もいるかと思います。
塩化カルプロニウムは、AGA治療薬としてその効果が医学的に確証されているミノキシジルと効能が類似しています。
とはいえ、塩化カルプロニウムはミノキシジルほど効果が高くありません。
どれほどの効果を期待できる?
日本皮膚科学会が発表したAGAのガイドラインでは、ミノキシジルがA判定であるのに対して、塩化カルプロニウムはC1という評価となっています。
そのため、AGA治療法としては力不足であると言わざるをえません。
一般に、強い薬には副作用も伴います。
ミノキシジルの場合、血管を拡張する働きが強いため、血圧を下げる働きがあります(※「ミノキシジルの副作用」を参照)。
ですから、低血圧の人が使用するのは避けたほうがよい薬剤です。
また、心臓病の方や気管支喘息、消化器の潰瘍がある人も避けるように勧められています。
一方、塩化カルプロニウムは効き目が穏やかであるため、副作用も少なめです。
どんな人が使うとよいか
かなり進行してしまった抜け毛、薄毛であれば改善が難しいですが、多少抜け毛が気になる程度なら、一度使用してみてもよいかもしれません。
市販のカロヤンシリーズですと、塩化カルプロニウムの濃度が1〜2%ですが、皮膚科で処方されるフロジン液は5%ですのでより効果を期待できます。
医師による処方薬ということで、直接相談も行えるので安心です。
フロジン液のジェネリックであるアロビックス外用液は価格が安いので使いやすいでしょう。
塩化カルプロニウムはAGA治療だけではなく円形脱毛症、女性のびまん性脱毛症にも効果があります。
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