医薬品の育毛剤を選ぶポイント
育毛剤を分類すると、大きく分けて下記の2つがあります。
- 医薬品
- 医薬部外品
- 化粧品
ここでは、それぞれの特徴を具体的に説明します。
医薬品(育毛薬)の特徴
医薬品(育毛薬)は基本的には医療機関を受診し、処方箋で入手するものです。
最近では海外から通販などで手に入れることもできますが、偽物も多く出まわっており、自己責任で購入することになります。
医薬品は頭皮に塗布するもの(外用薬)と服用するもの(内服薬)にわかれます。
成分は、下記のものが一般的です。
- フィナステリド:内服薬(製品名:プロペシア)。抜け毛・薄毛の要因となる DHT を生成しにくくする
- ミノキシジル:外用薬(製品名:リアップ、リアップ×5、ロゲイン)。頭皮の血管拡張を促す
- 塩化カルプロニウム:外用薬(製品名:カロヤンシリーズ)。血管を拡張し、頭皮の血流を増加させる
医薬品は、10年にも及ぶ研究、臨床を経て、効果があることが確認された成分を使用しているため、即効性を期待できます。
ただし、副作用もあることに注意する必要があります。
また、値段は高めなので経済的な負担が大きくなるという点も注意が必要です。
フィナステリド(プロペシア)は医師の処方箋が必要です。
一方ミノキシジル(リアップ)、塩化カルプロニウム(カロヤンシリーズ)は医師の処方箋がなくても薬剤師のいる薬局で購入することができる第1類/第2類医薬品です。
有効成分の含有量が高いものは、処方箋が必要になっています。
たとえば、塩化カルプロニウムが1〜2%配合されているカロヤンシリーズに対して、塩化カルプロニウムが5%配合された「アロビックス(フロジン)外用液」だと医師の処方箋が必要です。
医薬品育毛剤の選び方
フィナステリドを含む「プロペシア」「フィンペシア」は抜け毛を防いでくれる育毛剤です。
また、デュタステリドという、フィナステリドよりも1.5倍強力な抜け毛防止効果がある成分を使用した「ザガーロ」というグラクソ・スミスクライン社の育毛剤があります。
なぜ、フィナステリドよりも効果が高いのでしょうか?
ザガーロの有効成分デュタステリドは、抜け毛を促進する「5αリダクターゼ」という酵素を抑制します。
「5αリダクターゼ」にはT型とU型があり、フィナステリドはU型を抑える働きしかないのに対し、デュタステリドはT型とU型のどちらも抑えることができるため、フィナステリドよりも強力なのです。
ただし、強力な楽剤には副作用もあります。
ザガーロはステロイド系の製剤のため、長期間使用すれば効きが悪くなり、また使用しなくなれば以前の状態よりも悪化するというリバウンドの危険性もあります。
また、その他の副作用もありますので(性欲減退など)、メリット・デメリットを確認した上で使用することをお勧めします。
医薬部外品(育毛剤)の特徴
医薬部外品とは、効果が医薬品よりも緩やかであるものの、人体に対して改善効果が認められる、厚生労働省が認可した成分が入っている製品のことです。
「治療」よりも「予防」「衛生」を目的に製造されています。
よく「薬用」と書かれて売られている商品がありますが、「これは「医薬部外品」と言い換えることができます。
医薬部外品は、販売に制限はなく、コンビニ、スーパーでも購入できます。
ほとんどの育毛剤は「医薬部外品」です。
育毛剤の場合、注目の育毛成分が効果があると厚生労働省に認めてもらうには時間がかかるため、医薬部外品になりうる他の成分を加えて「医薬部外品」として販売したり、そうでなければ次にご紹介する「化粧品」のカテゴリで販売することになります。
「化粧品」の特徴
「医薬品」でも「医薬部外品」でもない育毛剤は「化粧品」のカテゴリになります。
効能や効果はもっと緩やかで、清潔にする、健やかに保つ目的で用いられます。
「発毛効果がある」など、特定の目的への効果を謳うことはできません。
しかし、新しく開発された育毛成分をいち早く配合した場合、医薬部外品として認可されるまでには時間がかかるため、「化粧品」のカテゴリで発売する場合も多くあります。
こういった点で「化粧品」であっても育毛効果を否定することは早計です。
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