女性の白髪:原因
女性の白髪は、一般的に30代後半から40歳ごろにかけて増えると言われています
髪の毛の色はメラニン色素によって決まります。メラニン色素を作るのが髪の毛の根っこにある毛母細胞の中のメラノサイト(色素形成細胞)です(※「髪のメカニズム」を参照)。
男女を問わず白髪は、髪の毛のメラノサイト(色素形成細胞)が衰え、色素が消失してしまうことによって起こります。
白髪のメカニズムについては完全に解明されておらず、若いうちから白髪が増える人がいて、遺伝的な要素も大きく関係していることが分かります。
白髪の原因
白髪の原因としては大きく分けて次のようなものがあります。
加齢
白髪は主に老化現象のひとつです。色素形成細胞が老化して衰えると白髪が増えてしまうわけです。
ただし、遺伝的な要素も大きく関係するため白髪の増え方には個人差があります。
病気
さまざまな病気により、白髪が増えることがあります。女性に多いのは甲状腺疾患や貧血、子宮内膜症や子宮筋腫も原因となることがあるようです。
また、薬の副作用、代謝障害も白髪の原因となるようです。
女性の場合、更年期などでホルモンバランスが崩れると、年齢的な事も相まって、白髪が一気に増えるということが見られるようです。
栄養不足
ビタミン、ミネラル、カルシウム、タンパク質の不足のため、十分な血流が毛根に行き届かなくなると白髪が増えると言われています。
また、喫煙は血管の収縮をもたらしますので、血管の末端部分である頭皮に十分血液が行き届かなくなり、白髪の原因となります。
出産、授乳中の女性は、体の栄養分を赤ちゃんに渡しているため、体の中のカルシウム分などが少なくなり白髪が一時的に増えると言われています。
精神的な要因
頭皮は体の中でも非常に繊細な部分で、ストレスが溜まると、毛細血管が収縮してしまい、毛母細胞の働きを弱めるため、白髪ができやすくなります。
とはいってもすでに黒い髪の毛が白くなることはありませんので、一晩で髪の毛が真っ白になるというのは単なる俗説です。
タイミングとしては、髪の毛が生え変わるタイミング(「髪のサイクル」を参照)で、色素がなくなってしまい白髪として生えてくるか、メラノサイトが弱まり、同じ1本の髪の毛で、先は黒くても途中から白髪になっているケースがあります。
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女性の白髪:対策