髪のサイクル(ヘアサイクル)って何?
髪の寿命はどのくらいでしょうか?
髪の毛が発毛し、脱毛するまでのサイクルをヘアサイクル(毛周期)と呼びます。
男性は3〜5年、女性は4〜6年が1サイクルの目安ですが、1サイクルは大きく4つの段階に分かれます。
成長期、退行期、発生期、休止期
退行期からご説明します。
この時期には、毛乳頭の働きが低下し、髪の成長が弱まります。毛乳頭が毛母細胞と離れて下へ移動し、毛母細胞は上へ移動します。
このように、毛母と毛乳頭が分離すると髪の成長が止まってしまいます。
退行期は2〜3週間ほどで、退行期に相当する髪の毛は髪全体のおよそ1%を占めています。
そして、休止期には、髪の成長が完全に止まっている状態になります。
毛乳頭は下のほうで縮小し、毛球部分は上へ移動したまま 2〜3ヶ月とどまります。
休止期に相当する髪の毛は髪全体のおよそ10〜20%を占めています。
次に、発生期という時期があります。
この時期に、毛乳頭が活動を始めてまた新しい毛髪を再生させ、休止期に入っていた古い毛髪は押し出されるようにして抜け落ちます。
その後、髪は成長期を迎えます。
この時期には、毛母細胞が活発に分裂し、新しい髪の毛が成長します。
男性で3〜5年、女性で4〜6年の期間です。成長期に相当する髪の毛は髪全体のおよそ85〜90%を占めています。
髪が抜けるのはなぜ?
人間は、一度に毛が生え代わる多くの動物とは違って、すべての髪が同じサイクルで生え代わっていくわけではなく、一本一本の髪の毛のヘアサイクルは異なります。
退行期や休止期には、毛根が頭皮の浅いところにあるため、ブラッシングやシャンプーなどで髪が簡単に抜け落ちます。
髪の毛の寿命は永遠ではありません。
それで、頭皮と髪の毛が健康であれば、1日50本から100本の抜け毛は何もおかしなことではないと言えます。
発毛と脱毛は自然のサイクルなのです。
髪は、1日0.3〜0.4mmずつ成長します。1ヶ月で約1.2センチ伸びます。1年では約15センチ伸びます。
髪の寿命は約5年なので、伸びる長さの限界は、計算上は約75センチ、だいたい腰のあたりまでとなります。
抜け毛の状態をチェック!
抜けた髪の毛根の形によって、抜け毛の状態を知ることができます。
健康な毛根の場合、先(根本)がマッチ棒のようにふくらんで、髪の毛の倍ほどの大きさの形をしています。
一方、先(根本)が細くなっているものは、何かのトラブルで抜けたと思われます。
毛球の活動が衰退して、成長期が短くなり、髪が成長しきれていないうぶ毛の状態で抜けてしまうなど、髪の毛が抜ける本数に対して発毛・育毛の本数が追いつかない状態になることは薄毛の要因になります。
このようなトラブルを見逃さず、頭皮や頭髪の健康に注意を払うことは大切です。
たとえば、頭皮の皮脂の分泌が多い脂性の人は、皮脂やフケ、ほこりなどが毛穴をふさいでしまい、発毛にも悪い影響を与えます。
また、男性型脱毛症(AGA)に深く関わっているのが男性ホルモンの影響ですので、この影響を取り除く対応が必要です。
ヘアサイクルの改善には
ヘアサイクルの改善には、生活習慣や食習慣の改善のほか、適切な育毛剤の使用が役に立つケースも多いと言えます。
さまざまな対策を同時に進めることで、ヘアサイクルの改善を進めることができれば、気になる抜け毛にもよい効果が期待できるでしょう。
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