正常な抜け毛と異常脱毛
髪の毛には「ヘアサイクル」という周期があります。
そして、「成長期」「退行期」「休止期」という一連の周期を経て生え変わることになっています(下記の図を参照)。
ヘアサイクルの中で、「休止期」のあとに「成長期」に移る前に髪の毛は脱毛します。
この抜け毛は自然脱毛といい、自然のサイクルですので、異常なものではありません。
1日に50本から100本の抜け毛は正常であり、心配はいりません。
また、春や秋のような季節の変わり目と呼ばれる時期になると休止期の髪の毛が増えると言われており、200〜300本の抜け毛が発生することがありますが、これも異常ではありません。
一方、毎日大量の毛が抜けるという場合は、「異常脱毛」である可能性があります。
異常脱毛とは、何らかの要因で「成長期」「退行期」「休止期」という周期のヘアサイクルが乱れてしまい、成長期が短く、休止期が長くなってしまうことにより発生する抜け毛です。
ヘアサイクルが乱れると、髪の毛が生えてきても成長段階のまだうぶ毛の状態で抜け落ちてしまい、次の毛髪が生えてくるまでにかなりの時間がかるようになってしまいます。
これがさらに悪化すると、休止期が延々と続くようになり、新しい毛髪が生えてこなくなってしまいます。
異常脱毛の原因と見分け方
異常脱毛が発生する原因はいろいろとあります。
まず、AGAと呼ばれる男性ホルモンの働きによる男性型脱毛症です。
頭皮で男性ホルモンの一部が発毛を阻害してしまい、脱毛が進んでしまいます。
ほかには、頭皮のフケが原因で脱毛が進んでしまう粃糠(ひこう)性脱毛症、頭皮の皮脂の量が過剰になることで起こる脂漏性脱毛症、強いストレスが原因で起こる神経性脱毛症などがあります。
異常脱毛は、抜け落ちた髪の毛の毛根部分を見ると原因がある程度つかめます。
健康で正常な抜け毛の毛根は、 先端がこんぼう状の形態をした丸みを帯びた膨らみを持っています(下記の図を参照)。
抜け毛のうち80%以上がこの様な形態をした毛根であれば、異常脱毛による抜け毛の心配はないと言えます。
一方、先端がやせ細っていたり、萎縮がみられたり、短かったりすると異常脱毛が疑われます。
これらの異常脱毛は、それぞれ原因が異なります。ですから、ご自分の異常脱毛がどのタイプであるのかを正しく見極めて、適切な治療法を探す必要があります。
そのための一番の近道は、専門の医療機関を受診することです。
あるいは、医療機関を受診することに抵抗があるようなら、まずは自分の髪の状態を詳しく知るために、専門の無料ヘアチェックを一度受けてみるのもお勧めです。
加えて、頭皮の健康状態を整え、髪を優しくいたわり、ストレスの原因や食生活を見直すことが大切です。
また、シャンプーや育毛剤によっても頭皮、頭髪の状態を改善することが可能ですので、使用を検討されることをお勧めします。
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